【日本酒の基礎知識】そもそも日本酒って何? 〜日本酒勉強中のふじこふが紹介〜
はじめに
日々日本酒を飲んでいるけれど、そもそも日本酒って何だろう?ふと疑問に感じました。色々紹介をしながらも、ちゃんと理解していないなと感じることが多く勉強をはじめました。何となく「お米から作られているんだよね。」だったり「麹を使っているんだよね。」というところから、日本酒の初心者からの脱却を目指して勉強した内容を復習がてら紹介したいと思います。
そもそも日本酒とは?(日本酒の定義)
まずここからですね。
そもそも日本酒とは何だろう?どんなお酒が日本酒と認められて、日本酒と名乗っていいのか。日本酒の定義とルール、法律も含めて紹介していきます。
日本酒の定義
日本酒は主に「酒税法」が包括的な法律になっていて、そこに定義が定められています。
法律で定められている条件はざっくりこの3つです。
「米を原料として使用していること。」
「米や米こうじ、酒かす、その他法律で定められた物品
(ぶどう糖、水あめ、有機酸、アミノ酸塩)を発酵させてこしていること。」
*ただし米(こうじ米を含む)以外のものを使って発酵させる場合は、米の重量の50%までしか使えない。)
「アルコール分が22度未満のもの。」
酒税法では「清酒」という表記になっています。
すごくざっくりまとめてしまうと、
日本酒とは、
「米をメインの原料として発酵させたものをこして作った、アルコール22%未満のお酒」
といことになります。
酒税法も見てみます。
酒税法(昭和二八・二・二八法律第六号)(抄)
清酒 次に掲げる酒類でアルコール分が二十二度未満のものをいう。
イ 米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの
ロ 米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの(その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(こうじ米を含む。)の重量の百分の五十を超えないものに限る。)
ハ 清酒に清酒かすを加えて、こしたもの
酒税法施行令(昭和三七・三・三一政令第九七号)(抄)
(清酒の原料)
第二条 法第三条第三号ロに規定する清酒の原料として政令で定める物品は、次に掲げるものとする。ただし、第二号に掲げる物品については、米、水及び米こうじとともに清酒の原料とする場合に限る。
一 麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ若しくはでんぷん又はこれらのこうじ
二 アルコール(法第三条第五号の規定(アルコール分に関する 規定を除く。)に該当する酒類(水以外の物品を加えたものを除く。)でアルコール分が三十六度以上四十五度以下のものを含む。以下同じ。)、しょうちゅう(水以外の物品を加えたものを除く。第五十条第三項及び第四項並びに第五十六条第二項第一号及び第三項を除き、以下同じ。)ぶどう糖、水あめ、有機酸、アミノ酸塩又は清酒
出典:国税庁ホームページ(https://www.nta.go.jp/about/council/sake-bunkakai/021127/shiryo/07a.htm)
清酒(日本酒)の中での分類
清酒の中でも、醸造アルコール(主にサトウキビを発行させて作ったアルコール)の割合によって分かれます。
醸造アルコールの割合が、
10~50%のものを「普通酒」
10%未満のものを「本醸造酒」や「吟醸酒」
0%(全く使っていない)ものが「純米酒」
と分類されます。
醸造アルコールを入れる理由
なんとなく、「じゃあ100%米の純米酒がいいじゃん!」って思ってしまいがちですが、醸造アルコールもいい仕事をしてくれます。
飲み口がすっきり軽くなる
高いアルコール度の醸造アルコールを加えることで、飲み口がよりクリアになってきます。
香りを良くする
香りの成分が水よりもアルコールに溶けやすいため、醸造アルコールを入れると香りがより際立つようになります。
品質が安定する
高いアルコール度の醸造アルコールを加えることで、腐敗が防げ、もろみが扱いやすくなるため、品質が安定します。
醸造アルコールの入れ方も含め、日本酒を構成する成分をいかにブレンドしていくかがそのお酒の個性になっていくわけですね。
ちなみに、醸造アルコールを10%~50%使っている「普通酒」が日本酒全体の70%を占めているくらい、醸造アルコールはなくてなならないものなんです。
まとめ
日本酒とは、
「米をメインの原料として発酵させたものをこして作った、アルコール22%未満のお酒」
醸造アルコールの割合によって、「普通酒」、「本醸造酒や吟醸酒」「純米酒」に分けられる
お酒です。
となってくると、普段よく目にしている「純米大吟醸」とか「特別純米酒」とかの分け方はなんぞや、という疑問が沸いてくるかと思うので、これはまた改めて勉強してご紹介したいと思います。
初心者ふじこふの日本酒の勉強にお付き合い頂きありがとうございました。
もう少しstay homeの配慮が続く中ではありますが、家飲みを楽しみながら外で日本酒を楽しめる時を待ちたいと思います。